ファミコン実機で遊ぶ方法|必要なものからテレビへの接続まで解説
ファミリーコンピュータは1983年に発売されたゲーム機ですが、現在でも本体とゲームソフトを用意すれば実機で遊べます。
ただ、ファミコンには赤と白の初代ファミコンと、あとから発売されたAV仕様ファミコンがあります。どちらを選ぶかによって、テレビへの接続方法が大きく変わります。
特に初代ファミコンは、スーパーファミコンのようなAV出力端子やHDMI端子を備えていません。現在のテレビやモニターで遊ぶ場合は、使える入力端子を先に確認しておく必要があります。
私は現在ファミコン実機を持っていないため、この記事では任天堂が公開している本体仕様と、現在利用できる接続方法をもとに説明します。
必要なものをそろえるところから、テレビへ接続してゲームを起動するところまで順番に確認していきましょう。
このページの目次
最初にファミコン本体の種類を確認する
ファミコン実機で遊ぶときは、最初に本体の種類を確認します。
| 本体 | 型番 | 映像の出力方法 | コントローラー |
|---|---|---|---|
| 初代ファミコン | HVC-001 | RF出力 | 本体に固定 |
| AV仕様ファミコン | HVC-101 | コンポジットビデオ出力 | 着脱式 |
赤と白の初代ファミコン(HVC-001)
赤と白の初代ファミコンは、型番が「HVC-001」です。コントローラーが2つとも本体につながっていて、背面にはRF SWITCH端子とAC ADAPTER端子があります。
映像と音声はRF信号で出力します。付属のRFスイッチを使い、アナログ放送の1チャンネルまたは2チャンネルに合わせて遊ぶ仕組みです。
現在のテレビは地上デジタル放送に対応していても、昔のアナログRF信号を受信できるとは限りません。アンテナ端子があるだけでは接続できない場合があります。
AV仕様ファミコン(HVC-101)
AV仕様ファミコンは、1993年に発売された型番「HVC-101」の本体です。「ニューファミコン」と呼ばれることもあります。
任天堂の公式ページでは、従来モデルからデザインを変更し、着脱式のコントローラーとコンポジットビデオ出力に対応した本体として紹介されています。映像出力には、スーパーファミコン用のAVケーブルを使用します。
赤・白・黄色のAV入力があるテレビならAVケーブルで接続できます。HDMI入力しかないテレビやモニターでも、AVからHDMIへ変換する機器を使えば接続できます。
現在のテレビへつなぎやすい本体を探すのであれば、AV仕様ファミコンのほうが必要な機器を判断しやすいです。
ファミコン実機で遊ぶために必要なもの
ファミコン本体だけを購入しても、それだけではゲームを遊べません。
まずは、どちらの本体でも必要になるものを確認しておきましょう。
| 必要なもの | 何に使う? |
|---|---|
| ファミコン本体 | ゲームを動かす |
| ファミコン用ゲームソフト | 遊びたいゲームを用意する |
| ACアダプター | 本体へ電源を供給する |
| テレビまたはモニター | ゲーム画面を映す |
| 本体に合う映像用ケーブル・変換機器 | 映像と音声をテレビ・モニターへ送る |
| コントローラー | ゲームを操作する |
初代ファミコンはコントローラーが本体に固定されています。AV仕様ファミコンは着脱式ですので、中古品にコントローラーが付属しているか確認してください。
ファミコン本体
ファミコンは生産を終了しています。これから用意する場合は、中古品を探すことになります。
商品名だけでなく、本体の型番や映像出力の仕様も確認してください。「ファミコン本体」と書かれていても、初代ファミコンとAV仕様ファミコンでは、用意するケーブルが違います。
ゲームソフト
遊びたいファミコン用のゲームソフトも必要です。カセットの正面を本体の手前側に向け、カセットコネクタへまっすぐ差し込みます。
ゲームによっては、カセット内部の電池を使ってセーブデータを保持しています。ゲームが起動することと、正常にセーブできることは別です。中古品を選ぶときは、動作確認の内容も見ておきましょう。
ACアダプター
初代ファミコンの純正ACアダプターは「HVC-002」です。任天堂の公開情報では、初代ファミコンの使用電源はDC10V 850mAと案内されています。
端子の形が合うだけで、別のACアダプターを使うのは避けてください。電圧、電流、極性が本体に合わないものを接続すると、故障の原因になります。
互換ACアダプターを選ぶ場合も、ファミコンまたはAV仕様ファミコンへの対応が製品説明に明記されているか確認しましょう。
テレビまたはモニター
使いたいテレビやモニターに、どの入力端子があるのか確認します。
- HDMI入力
- 赤・白・黄色のAV入力
- アナログRF信号を受信できるアンテナ入力
HDMI入力しかない場合は、ファミコンから出る映像信号をHDMIへ変換する必要があります。
現在のテレビならAV仕様ファミコンが接続しやすい
ここからは、AV仕様ファミコンを現在のテレビやモニターへ接続する方法を先に説明します。
HDMI入力しかない場合の接続の流れは、以下のとおりです。
- AV仕様ファミコン本体
- ステレオAVケーブル
- AV→HDMI変換器
- HDMIケーブル
- テレビ・モニター
AV→HDMI変換器には、USBケーブルなどで給電する製品があります。変換器本体だけでなく、HDMIケーブルと給電に必要なケーブル・電源も用意してください。
「AV→HDMI」と「HDMI→AV」は、信号を変換する方向が逆です。ファミコンのAV出力をHDMI入力のテレビへ送る場合は、AVからHDMIへ変換できる製品を選びます。
AV仕様ファミコンをHDMIで接続する手順
本体の電源が切れていることを確認する
ケーブルやゲームソフトを接続する前に、本体のPOWERスイッチがOFFになっていることを確認します。
コントローラーを接続する
AV仕様ファミコンの前面にあるコントローラー端子へ、コントローラーを接続します。1人で遊ぶ場合は「1」の端子を使います。
AVケーブルを本体へ接続する
スーパーファミコン用のステレオAVケーブルを、本体のAV出力端子へ接続します。端子の向きを確認し、無理に押し込まないようにしてください。
AVケーブルをAV→HDMI変換器へ接続する
黄色の端子を映像入力へ、赤と白の端子を音声入力へ接続します。変換器の「INPUT」と「OUTPUT」を間違えないようにしましょう。
HDMIケーブルをテレビ・モニターへ接続する
AV→HDMI変換器のHDMI出力と、テレビまたはモニターのHDMI入力をHDMIケーブルでつなぎます。
テレビ側に「HDMI 1」「HDMI 2」など複数の端子がある場合は、どこへ接続したのか覚えておいてください。
変換器へ電源を供給する
給電が必要なAV→HDMI変換器を使う場合は、付属のUSBケーブルなどを接続します。電源が供給されていないと、ケーブルが正しくつながっていても映像は表示されません。
ACアダプターを本体とコンセントへ接続する
ファミコンに対応したACアダプターを本体へ差し込み、反対側をコンセントへ接続します。この時点では、まだ本体の電源は入れません。
ゲームソフトを差し込む
遊びたいゲームソフトをカセットコネクタへまっすぐ差し込みます。ゲームソフトを抜き差しするときは、必ず本体の電源を切ってください。
テレビの入力をHDMIへ切り替える
テレビやモニターの電源を入れ、HDMIケーブルを接続した入力へ切り替えます。HDMI 1へ接続した場合は、テレビ側もHDMI 1を選びます。
ファミコンの電源を入れる
すべて接続できたら、本体のPOWERスイッチをONにします。ゲーム画面が表示されれば接続完了です。
ファミコン本体には、スーパーファミコンのような赤いPOWERランプがありません。ランプでは電源の状態を確認できないため、POWERスイッチの位置と画面表示を確認してください。
テレビにAV入力がある場合
テレビに赤・白・黄色のAV入力がある場合は、AV→HDMI変換器を使わずに接続できます。
- AV仕様ファミコン本体
- ステレオAVケーブル
- テレビ
黄色が映像、赤と白が音声です。テレビによっては、専用の変換ケーブルを介してAV入力を使う機種もあります。端子が見当たらない場合は、テレビの説明書を確認してみてください。
初代ファミコンをRF接続する方法
初代ファミコンは、付属のRFスイッチを使ってテレビへ接続します。
- 初代ファミコン本体
- RFスイッチ
- アナログRF信号を受信できるテレビ
本体背面のRF SWITCH端子へRFスイッチを接続し、テレビのアンテナ端子側へつなぎます。テレビと本体は、ファミコンで使用する1チャンネルまたは2チャンネルに合わせます。
任天堂の当時の説明では、1チャンネルでテレビ放送を行っている地域では本体を2チャンネルに、2チャンネルで放送している地域では1チャンネルに合わせ、空いているチャンネルをファミコン用に使う仕組みでした。
ただし、これはアナログテレビ放送が行われていた当時の接続方法です。現在のテレビにアンテナ端子があっても、アナログの1・2チャンネルを受信できなければ直接は映せません。
現在のテレビへRF信号を映す場合
現在のテレビへ初代ファミコンのRF信号を映すには、日本のアナログRF信号を受信して映像と音声へ変換できる機器が必要です。
一般的な地上デジタル放送用チューナーや、アンテナ端子の形だけを変える変換プラグでは代用できません。海外向けのRF変換器も、日本のアナログ1・2チャンネルに対応しない場合があります。
アナログチューナーを搭載した古いテレビやビデオデッキなどを経由する方法もありますが、機器ごとに対応状況や接続端子が異なります。
初めて実機を用意するのであれば、AV仕様ファミコンを選ぶか、専門店で映像出力の動作まで確認されたAV出力対応品を選ぶほうが接続方法を判断しやすいです。
AV出力へ改造された初代ファミコンも販売されていますが、改造内容や品質は商品ごとに異なります。出力端子、付属品、動作確認の範囲、保証の有無を確認してください。
ファミコンが映らない・起動しないとき
一通り接続してもゲームが始まらない場合は、電源、テレビの入力、映像用の機器、ゲームソフトの順に1つずつ確認します。
POWERスイッチとACアダプターを確認する
ファミコンにはPOWERランプがないため、POWERスイッチがONになっているかを最初に確認します。
- ACアダプターが本体へ奥まで差し込まれているか
- ACアダプターがコンセントにつながっているか
- 電源タップを使っている場合は、電源が入っているか
テレビの入力を確認する
AV仕様ファミコンをHDMI 1へつないでいる場合は、テレビ側もHDMI 1を表示します。AV入力へ直接つないだ場合は、テレビ側を「ビデオ」や「外部入力」へ切り替えてください。
初代ファミコンをRF接続している場合は、本体のCH1・CH2とテレビ側のアナログチャンネルを合わせます。
変換器とケーブルを確認する
AV→HDMI変換器を使っている場合は、以下の接続を順番に確認します。
- ファミコン本体とAVケーブル
- AVケーブルとAV→HDMI変換器
- AV→HDMI変換器とHDMIケーブル
- HDMIケーブルとテレビ・モニター
- 変換器への電源供給
ゲームソフトを差し直す
本体の電源を切り、ゲームソフトを抜いてから、もう一度まっすぐ差し込んでみましょう。電源を入れたままゲームソフトを抜き差しするのは避けてください。
カセットの端子部分が汚れていると、正常に読み込めない場合があります。端子へ息を吹きかけると水分が付着するため、おすすめしません。
清掃する場合は、ゲームカセット用のクリーナーなど、端子を傷めない方法を選びます。清掃後は十分に乾いてから本体へ差し込んでください。
映像が乱れる場合はRF接続の条件を確認する
初代ファミコンのRF接続で映像が乱れる場合は、CH1・CH2の設定、RFスイッチの接続、テレビのアナログ受信機能を確認します。
RF信号を変換する機器を使っている場合は、その機器が日本のアナログ方式に対応しているかも見ておきましょう。
中古のファミコンを買うときに確認したいこと
ファミコンは発売から長い年月が経っているため、価格だけでなく、本体の状態と動作確認の内容を確認したいです。
本体の種類と付属品を確認する
初代ファミコンとAV仕様ファミコンでは、映像用の機器が違います。商品写真や型番を見て、どちらの本体なのか確認してください。
- ACアダプターが付属しているか
- 初代ファミコンならRFスイッチが付属しているか
- AV仕様ファミコンならコントローラーとAVケーブルが付属しているか
- テレビまで接続するために、別の変換機器が必要か
ゲームの起動まで確認されているか
「通電確認済み」と「ゲームの起動確認済み」は同じではありません。
自分で修理するつもりがなければ、ゲームソフトを読み込み、映像、音声、コントローラー操作まで確認されている商品を選ぶほうが安心です。
初代ファミコンでは、IIコントローラーのマイクも不具合が出やすい部分です。マイクを使うゲームを遊びたい場合は、確認項目に含まれているか見ておきましょう。
動作未確認・ジャンク品に注意する
「動作未確認」「ジャンク品」と書かれた商品は、正常に遊べることを保証したものではありません。
購入するお店やサービスの保証・返品条件も確認してください。任天堂では、現在ファミコン本体の修理を受け付けていません。
ここまで準備できればファミコン実機で遊べる
必要なものをそろえてテレビへ接続できれば、あとは遊びたいファミコン用ソフトを用意すればゲームを始められます。
赤と白の初代ファミコンはRF出力のみです。現在のテレビでは接続できない場合がありますので、購入前に映像を出す方法まで決めておきましょう。
現在のテレビへつなぎやすい実機を探すのであれば、AV仕様ファミコンから検討すると必要なものがわかりやすいです。
レトロゲームのしおりでは、それぞれのゲームページに「今遊ぶ方法」を掲載しています。
実機以外で遊べるゲームについては、現在利用できる方法を各ゲームページで確認してみてください。
